八幡屋について
八幡屋の歴史
HISTORY八幡屋ヒストリー
八幡屋は、源義家公と母畑温泉にまつわる故事に始まり、明治、大正、昭和、平成、そして令和へ。
時代のうねりを超え、地域とともに歩んできた歴史があります。


平安後期(約900年前)


今からおよそ900年前、雪深い阿武隈の山々を、八幡太郎義家(源義家)とその軍勢が進軍していました。
飢えと寒さ、そして幾多の戦いに疲れ果て、義家の愛馬も足を傷めて倒れてしまいます。
そのとき、谷あいの湧き水に布を浸し、愛馬の傷にあてたところ、不思議なほどたちまち癒えていったといいます。
それが、岩間から湧き出る温泉であることを知った義家は、「これは山の神の恵みに違いない」と深く感動し、湯の湧く岩の上に母衣(ほろ)と旗を掲げ、感謝を込めて祀ったのです。
その地は「母衣旗(ほろはた)」と呼ばれ、やがて「母畑(ぼばた)」へと名を変え、今に至るまでその名を残しています。
そして、義家の愛馬が癒されたこの霊泉の地に建てられた宿こそが、私たち八幡屋でございます。
戦に疲れた人馬を癒したこの湯は、今も変わらず滾々と湧き続け、訪れる皆さまの心と体にそっと寄り添ってくれるような、やさしさに満ちた温泉です。
どうぞ、古より語り継がれるこの湯の物語を感じながら、ゆったりとしたひとときをお過ごしください。

1880〈明治13〉
渡邉家が湯治宿「八幡屋」を創業

1990〈平成2〉
鉄骨8階建へ拡張、
客室101室・収容550名、300畳宴会場完成

1994〈平成6〉
株式会社八幡屋を設立

1995〈平成7〉
総投資53億円で本館を全面増改築
(客室145室・収容800名)

2001〈平成13〉
巨石露天風呂と麦飯石サウナ棟を新設

2014〈平成26〉
自家源泉「さくら源泉」湧出

2017〈平成29〉
第42回「プロが選ぶ 日本のホテル・旅館100選」
総合1位を受賞

2019〈令和元〉
別館<帰郷邸>開業。
日本三大産地・石川町産ペグマタイトを配した
天望大露天風呂を新設。

2022〈令和4〉
第47回「プロが選ぶ 日本のホテル・旅館100選」
総合1位を受賞

2025〈令和7〉
TUF(テレビユー福島)『老舗物語』で“人と地域に尽くす
150年企業”として特集
STORY地域と歩む物語
八幡屋は「宿は地域の玄関」を掲げ、石川町・母畑温泉と共栄してきました。
訪れる方々にとって、地域の自然や文化、人々の温かさに触れるきっかけとなる宿でありたい。
地域とともに歩むことは、八幡屋の大切な使命です。
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里山リゾート〈帰郷邸〉に地元石を採用
2019年オープンの別館では、町の象徴であるペグマタイトを庭園と大露天風呂に大胆に配置。
宿泊者は石川の原風景を体感し、地域資源の価値を再発見します。 -
婚活交流イベント「石川コン」支援
石川地方5町村とFM局が主催する地域活性パーティーを継続支援。会場を提供し、参加カップルには郡内特産品を贈呈するなど、若年層定住と観光誘客を後押ししています。
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環境と雇用への投資
新源泉「さくら源泉」開発(2014)や全館LED化(2015)で省エネと地域水資源を両立。また従業員寮・研修棟を整備し“地元で働き学べる場”を確保。お客様第一と同じ熱量で「社員第一」を掲げる経営方針が、若手のUターン就職を生んでいます。
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文化・スポーツ・メディア連携
町主催のサッカー教室やTV番組ロケを受け入れ、温泉×スポーツツーリズムを促進。近年は県産食材のPR動画やクリエイター撮影会にも会場協力し、母畑温泉全体のブランド発信を担っています。